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90年の歴史⑤ DAITO TIME記事

前田針灸接骨医院90年の歴史⑤ 前田 為康

『失ったものを数えるな!残されたものを最大限に生かせ!』パラリンピックの創始者、グッドマン博士の言葉です。障がい者となった現状を受け入れ、残されている機能を可能な限り使い、人生を楽しもうと言う発想です。私が20余年障がい者スポーツに携わり学んだ言葉でもあります。そして私自信が常に心がけている言葉は『関心・感動・感謝』です。
いろいろいろな事に対して探求心を持ち、いつも感動できる心と、いま与えられた現状に感謝する。・・・どちらも同じ前向きな発想であり、これらの言葉を常に意識し、患者様と向き合っています。
会長は1985年に独自で開発した『新脳針』を世界針灸学会で発表しました。脳を大きく10エリアに分布し、刺鍼した針に0.7ミリアンペアの超微弱電流を通電するという画期的な治療法です。その刺激は残された神経のネットワークを広げ、弱った脳の活性化を図ります。これにより西洋医学では薬でしか対処できないような難病にも光明をもたらし、多数の改善例を残してきました。当院には大人の難病としてパーキンソン病、脊髄小脳変性症など・・・、子供では脳性小児マヒ、脳室周囲白質軟化症(PVL)、てんかんなど脳に障がいがある子どもたちが多く来院されています。
私が障がい者スポーツの活動を通して実感した上記二つの言葉は、現在、難病を抱えた患者様との治療中の話題にしています。しかし病気を受け入れられず、気が落ち込んでいる患者様には、まず気軽に『笑う事』・・・
日常笑う習慣をつけてもらうよう説いています。
90年の歴史、そしてこの先100年に向けて、私の大きなコンセプトは、施術だけでなく、まず患者様と心の通う会話というものが、大切な治療の一つと考えています。
・・・つづく