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「安心」2016年12月号(マキノ出版)に掲載されました!

 

マキノ出版より取材の依頼を受けまして、健康雑誌「安心」2016年12月号に当院院長の記事が掲載されました。全国の書店で販売中(定価:620円税込)です。院内待合室にも置いてございますので、ぜひお手にとってご覧ください。

このたびの特集内容は、「うつ・イライラ・不眠」などに効くツボと、自分でできる解消法の紹介です。どなたにも簡単にできる方法ですので、上記のような症状にお悩みの方は是非一度お試しください。

それでも症状が良くならないときには、しっかりと治療させていただきますので、お気軽に当院までお越しください!

【記事抜粋】
うつっぽさやイライラを解消し、心地よい眠りに導く合谷へのつま楊枝刺激


痛みを取るのに非常に有効なツボ

中国で手術に時に使われてきた「鍼麻酔」は、薬を使わずに鍼で麻酔をする方法です。
合谷(ごうこく)は、そのときに使われるツボです。このことからもわかる通り、合谷は痛みを取るのに非常に効果的なツボです。
特に、首から上の痛み、つまり頭痛、歯痛、首の痛み、疲れ目による目の奥の痛みなどに優れた効果があります。
また、全身の血行をよくして自律神経(内臓や血液を調整する神経)を整える働きがあるので、冷え症やイライラ、うつ傾向、不眠などの改善にも力を発揮します。
私たちが鍼治療を行うさいにも、合谷は欠かせないツボです。治療では、合谷だけを用いることはまずなく、頭部や首、背中などのツボと組み合わせて鍼を打ちます。
しかし、家庭療法としてご自分で刺激をするなら、合谷だけをじっくり押すのもたいへんよい方法です。
気分が高ぶったり、落ち込んだりして寝付きが悪いときは、合谷をよく押すと心地よい眠りに就きやすくなります。


病院でも治らなかった不眠が解消

当院の患者さんにも、合谷への刺激を用いて、非常に頑固な不眠を解消した例があります。
30代後半の女性Sさんは、重症の不眠のため、病院で長時間の治療をうけていました。しかし、なかなか改善せず、ついには幻聴が聞こえるようになり、当院に見えました。
当院での鍼治療に加え、Sさんに自宅でも合谷の刺激を行うように勧めたところ、熱心に行ったようです。
2回の治療で非常に気分がよくなり、7回で幻聴が消え、15回で不眠が全快しました。
ここまで重い不眠でなければ、セルフケアを習慣づけて合谷を刺激するだけでも効果があります。

 息を吐きながら押すと効果的
 合谷は、手の甲にある、人さし指につながる骨と、親指につながる骨の間にある、広めの三角形にあります。広い意味では、このゾーン全部が合谷です。
狭い意味で、どこを合谷とするかは、治療家によって異なります。私の場合、症状によって取る位置を変えますが、ここでは自分で刺激しやすい探し方と刺激法をご紹介します。
まず、左手を軽く広げ、右手の親指を合谷のゾーンに当てます。合谷をはさむように、手のひら側に右手の人さし指の先を当て、キューッとはさみつけるように押します。
このとき、押すとズーンと気持ちよく響く痛みがあるところがあなたの合谷です。気持ちよさを味わいながら、じっくりと5~10秒押します。息を吐きながら押すとより効果的です。
「いーち、にーい、さーん・・・」と声に出しながら押すと、自然に吐きながら押すことになるので、それでも結構です。
5回繰り返したら、左右の手を替えて同様にします。以上を1セットとして、2セットおこないましょう。
もう一つ、手軽で効果的な合谷の刺激法があります。
こちらは、左手を軽く握り、親指を人さし指の第2関節の上にのせます。すると、合谷付近がふっくらと盛り上がります。
右手の親指の先を、盛り上がった部分に当てます。そして、右手の親指でハンコを押すように、合谷をギューッと押します。
そのほか、つま楊枝を束ねて刺激する方法もあります。8~10本のつま楊枝を輪ゴムで束ね、その先で合谷を刺激します。皮膚を傷つけないように気を付け、気持ちいい範囲で押します。
いずれも、自分で押していることを意識し、心地よさをじっくり味わうのが、効果を高めるコツです。
起床後に行うほか、症状が気になるときなどに行ってください。不眠の人は、寝る前の習慣にするとよいでしょう。
散歩や入浴の後など、血流のよくなっているときに行うと、さらに高い効果が得られます。ぜひお試しください。