京子の部屋へようこそ

Kyoko's Blog

介護日記①

私は月に1回の土日で銀座針灸院に回診に行っています。

今、銀座針灸院にはどんな患者様が通院しているのかを知り、患者様の話を聞くのが私の役目です。

ご存知の方も多いかもしれませんが、私の実家は埼玉県熊谷市です。

銀座針灸院に行く前に実家の熊谷に寄ります。

実家には82歳の父がいて、近くに住む兄が面倒を見てくれています。

6月に帰省した際に、庭に父の好きなお花を植えてきました。

去年までは自分で何でもやっていましたが、今年は「できなくなってしまった」というので、父の好きな花を私が植えてきました。

父は4年前に脊柱管狭窄症の手術をして腰の骨を4つ、空洞を開ける手術をしました。

痛みやしびれは改善されたものの、心配性の父は手術後今までのように歩くことが少なくなり、だんだんと筋力が落ちてきました。

もともと家業の小さな五家宝工場をやっていたため、とても良く働く父でした。

若いときは20キロ位ある水飴の缶や黄な粉の袋を持って仕事をしていましたので、長年の仕事によって起こった脊柱管狭窄症の症状でした。

病気になるには何らかの理由があるのだと思いました。

本来は針治療で痛みの軽減を見ながら手術はしないで欲しかったのですが、父は自分で決めたことは通す頑固な父でしたので父の意見に押し切られ手術をしました。78歳の時でした。

最初は痛みやしびれから解放されて喜んでいましたが、年々筋力の低下とともに腰のぐらつきが出てきてさらに歩く距離は短くなってきました。

身内には、リハビリの大切さを伝えるのは非常に難しいです。

冬の間、外に出ることが少なかった父も、花を植えると外に出て座って眺めている時間が増えました。

外に出ていると、家の前を通った知り合いが寄って話をしています。

「ボケたボケた」と父は愚痴りますが、それは単に家の中にいて話をすることが少なかったのです。

 

6月に植えたひまわりは1か月経つと黄色い元気な花を咲かせてくれました。

 

石の下に蛙がいるのが見えますか?

調べたら「ウシガエル」でした。

父曰く「我が家の守り神」だそうです。

夜になると、石の下から出てきて庭をぴょんぴょんと遊んでいました。

 

 

梅雨も明け、夏本番になってきました。

水分と睡眠、食事をとって、暑い夏を乗り切りましょう。

次回は夏の養生の食事について書きますね。

前田京子