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Case

立ったままズボンを脱いだりできるようになり、家族にも驚かれました(多系統萎縮症等【MSA】、パーキンソン病)福岡県田川市 Mさん (60代)

 

福岡県在住のMさんは、2年前に左足の動きがだんだん悪くなってきていると感じ、病院を訪れたところパーキンソン病を指摘されました。内服薬等で治療を行いましたが、2年後、症状が特に悪化し、訪れた違う病院では「多系統萎縮症等萎縮症」だと診断され、薦められた鍼治療と漢方薬の内服をはじめました。

もっとも悪いときには、まず足の動きが悪く、ふらつき、全身の筋肉に力が入りにくく、左足背浮腫も認められ、リハビリ治療にも励みましたが著変なく、精神的にも追い詰められ、ひどく落ち込んで希望を持てない状態で、不眠と鬱にも悩まされるようになりました。

当院に来られた当初も、本人やご家族の言う通り、小さなことに過敏に気になる、あまり眠れない、便が出ないと、とてもお辛い様子で、ネガティブな考えから抜け出せない状態でした。

しかし当院で集中治療を受けるうちに、わずかずつではあるものの「出来ること」が増えていくことを自覚されると同時に、少しずつ目に見えて明るさが戻ってきて、それに伴ってご家族の笑顔も増えてきました。

針治療、動作改善法、リセプター療法と全メニューをこなすと「疲れてねむかった!」と、長く続いた不眠も改善が見えました。御友人との会話を3時間も楽しんだり、会話がはずむこと自体に喜びがあり、元気が出て、ご自宅でも息子さんから「鬱もでず、順調に過ごせている」「立ったままズボンを脱いだりでいるようになっていて、驚いた」と、喜びのご報告をいただきました。

肝心の良好経過についても、片足でケンケンが出来るようになったり、両足でジャンプできるようにもなりました。心が元気になったことで、ご自宅でも運動に励んだりと、前向きに生きる気持ちのもちように、身体が応えてくれていると感じます。

今では治療のたびに、「お肉が食べたい!」などと楽しいお話も弾み、「3月に娘の結婚式があるのでバージンロードをしっかりと歩きたい」といったように具体的な目標を持ち、実際にそれに向けて頑張っておられます。

スタッフ一同、これからも寄り添い、共に頑張っていきたいと思います。

院長:前田為康