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あなたの知らない姿勢の秘密③ (全5回)

今や私たちの生活に欠かせない存在となった“スマートフォン”。 ですが・・・

スマホが姿勢に与える影響をあなたはご存知ですか?

総務省の通信利用動向調査によるとスマホの普及率は・・・

20代は94,5%    40代は85,5%   60代でも44,6%にのぼり、全体平均でも60,9%   6~12歳の小学生でも 30,3%になり、小学生の3人に1人は、スマホを持つような時代になりました。

それに伴って、スマホの利用時間は年々増加傾向にあります。

こちらは、総務省情報通信政策研究所が発表したデータです。スマホ利用者のインターネット利用時間( 平日の1日 )を表したものです。2012年と2016年を比較してみました。

全体の平均を見てみても 67分 → 82分 と増えています。

やっぱり、パソコンより手軽に持ち運べて、さっと使える。いつでも、どこでも、何でも調べる事ができる。そりゃ・・・これだけスマホを持つ方が増えるのも、利用時間が増えるのも納得できますよね。

ですが・・・

便利になったはいいけど、やっぱりその弊害が、少しづつ出てきています。あなたはその事実にお気づきですか?

これは文部科学省のH30年、学校保健統計調査による裸眼視力の割合を示したグラフです。これによると裸眼視力1,0未満の割合は・・・

小学生: 約 34,1%

中学生: 約 56%

高校生: 約 67,1% にもなります。

そのうち高校生に至っては、1,0未満が67,1%に対し、そのうち約 39,1%が裸眼視力0,3未満です。

成人の正確なデータを見つける事が出来なかったのですが、この傾向は、成人でも大きく変わることはないでしょう。目を酷使する現代社会を、私たちは生きています。

目からの情報量の多さや使う頻度、時間が増えてくれば、目に関するトラブルが多くなってきても何ら不思議はありません。

それだけでなく、目のトラブルは、色々な症状を引き起こします。代表的なもので言えば、頭痛、めまい、吐き気、それに姿勢にも影響します。

それを今からご説明します。

実は・・・ 目を動かす筋肉と頭の付け根にあたる後頭部の筋肉は連動して動いています。ご存知でしたか?

試しに・・・ 頭の付け根、首との境目あたりを指先で触れてみてください。その状態で目を閉じ、眼球を左右に動かしてみてください。そうすると目の動きに合わせて、頭の付け根の筋肉がぴくぴく動くのが指先に感じれるでしょう。

これは、ある一点に視点をあわせると、顔を動かしても視点を維持できる目の機能の1つです。 例えば・・・ ボクサーが殴られても、相手から目を離さないのと同じです。

あなたも気づかないところで、あなたの身体は頑張ってくれています。

ですが・・・ どんなに細かく、小さな筋肉であっても使い続けると、疲労し、硬くなってしまいます。それは目を動かす筋肉や後頭部の筋肉も例外ではありません。

特に、この画像にあるような筋肉たち( 赤線で記載 )に負担がかかります。

そうすると、後頭部と首が詰まるような姿勢、あごを少し突き出したような姿勢になります。ちょうどあなたが、パソコン画面を長時間見続けた時のような姿勢です。

このような姿勢を長く続くと、今度は頭部への血流が制限されます。

首の骨の側面には突起がついています。その突起には穴が開いていて、その穴は椎骨動脈という動脈が通っています。この動脈は頭蓋骨内へ、主に脳幹や小脳へ血液を送っています。

そして、この脳幹( 延髄、橋、中脳 )は、様々な機能があり、目の動きもその1つです。

つまり・・・ 目を過剰に使う → 後頭部の筋肉が硬くなる → 姿勢が悪くなる → 頭への血流が制限を受ける → 脳幹の働きが鈍る → 目の動きが悪くなる → 後頭部の筋肉が硬くなる。 といった負のスパイラルができあがってしまいます。

しかも、これだけではありません。

一点を集中して見たり、目の動きが悪くなると、” 腹圧 ” も下がってしまいます。そうすると余計にネコ背になりやすく、良い姿勢を維持することが難しくなります。

PC作業をされる方の姿勢が崩れていくのは、ある意味、必然なのかもしれません。

では・・・ どうすれば良いのでしょう? どうすれば負のスパイラルを脱することが出来るのでしょう?

1つは、目の周りを温めたり、冷やしたりして血流の改善を促し、しっかり目をケアすることです。蒸しタオルや蒸気のホットアイマスクは、有効な方法の1つです。目の周りの筋肉をほぐすことで、後頭部の筋肉も緩みやすくなります。軽くマッサージするのもいいでしょう。

ですが、色々と試してみても症状の改善が見られない場合は、治療をオススメします。ぜひ動作改善法を受診ください。

動作改善法では検査を通じて、しっかりと首の状態を確認します。それから原因に対して施術を行い、首の骨を整えます。そうすることで頭部への血流を改善し、症状の消失を図ります。

性別、年齢、疾患に関わらず、すべての人に共通する法則を基に、理想的な身体に整えていくのが動作改善法です。

今までになかった新しい角度からのアプローチである動作改善法。慢性的な症状でお困りの方は、ぜひ受診ください。

前田針灸接骨院

動作改善法 担当 : 裏戸 雅行